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院長インタビュー

命の尊さを知り
人に寄り添う医療を目指して
医師を目指したきっかけは?
中学生の時に、同級生を病気で亡くした経験が大きなきっかけとなりました。まだ若くして命を落とすことの悲しさと、人の命の儚さを痛感した出来事でした。
また祖母が住職を務めるお寺で過ごした経験も、医師を志すきっかけの1つとなっています。祖母のもとには多くの方が悩み相談に訪れており、お話をうかがい、共に考え、アドバイスをすることで、晴れやかな表情で帰っていかれる姿を幼い頃から見てきました。
そうした体験から人と向き合い、寄り添い、お力になれる仕事に就きたいという思いが自然と芽生え、医師という道を選びました。
これまでの経歴を教えてください

2007年に福井大学医学部を卒業後、2009年に大阪大学医学部附属病院高度救命救急センターに入局しました。以後、大阪府立急性期・総合医療センター 高度救命救急センターをはじめ、複数の救命救急センターで救急医として経験を積んできました。
その間、外科医としても、星ヶ丘厚生年金病院で腹部・胸部外科の研鑽を積み、また名古屋市にある中京病院の救命救急センター・熱傷センターでは、熱傷治療の専門的な経験も積ませていただきました。救急科専門医と外科専門医の資格を持ち、新型コロナウイルス感染症が蔓延した際には、大阪コロナ重症センターでも治療にあたってまいりました。
救急医を専門にした理由は?
「何でも診られる医師になりたい」という思いが強くありました。救急医療は医療の原点であり、様々な症状や疾患と向き合う中で、幅広い診療能力を身につけることができます。
救命救急センターでは本当に多くの重症患者様の治療に携わってきましたが、その経験を通じて痛感したのが予防医療の重要性です。生活習慣病などが重症化する前に適切な治療を行えていれば、救命センターに運ばれるような事態は防げたかもしれないというケースを数多く経験してきました。

予防医療の大切さを実感し
地域医療への想いを抱く
開院を決意された理由を聞かせてください

救急医療の現場で、生活習慣病に起因する重症疾患と向き合う中で、「予防と早期発見の大切さ」を強く実感したことが大きなきっかけです。例えば突然の心肺停止や脳卒中、心筋梗塞や大動脈解離、低血糖発作や糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧性高血糖症候群といった命に関わる状態の患者様を数多く診てきましたが、その多くは日頃からの生活習慣病の管理がしっかりとできていれば、重症化を防げた可能性があります。
この経験から、地域のかかりつけ医として予防医療に力を入れ、重症化を未然に防ぐことで、お一人でも多くの方の命を救いたいと考えるようになりました。
淡路駅周辺を開院場所に選んだ理由は?
この地域は人口が多く、医療ニーズが高い地域です。また、近隣にあった中規模病院の移転に伴い、地域の医療体制の充実が求められていると感じました。
私は救急医として大阪市消防局の救急隊員とも密に連携してきた経験があり、この地域の医療事情についても把握していました。救急医療の経験を活かし、地域の皆様の健康を支える存在になりたいと考え、この地での開院を決めました。
診療で大切にしていることは?

患者様の訴えに耳を傾け、丁寧に問診を行うことを第一に考えています。十分な検査を行い、的確な診断をすること、そしてその内容をわかりやすく説明することを心がけています。
特に生活習慣病の治療では、患者様ご自身が病気をよく理解し、自ら治療に取り組む意欲を持っていただくことが大切です。そのため一方的な指導ではなく、患者様と共に考え、お一人おひとりのライフスタイルに合わせた治療方針を立てていくようにしています。

救急医療の経験を活かし
安心できる医療環境を提供
クリニックの特徴について教えてください

当院は「困った時の相談窓口」として、地域の皆様の健康をサポートしたいと考えています。救急医として様々な疾患を診てきた経験を活かし、急な症状でお困りの際にも、まずは気軽にご相談いただける場所でありたいです。
専門機関での治療が必要な場合は適切にご紹介させていただきますが、できる限り幅広い症状に対応し、患者様に寄り添ったケアを行ってまいります。また「地域のかかりつけ医」として、患者様お一人おひとりと深い信頼関係を築き、末永くお付き合いさせていただければと考えています。
外科診療についてはどんな対応を?
外科専門医として、日常的に起こりうる外傷ややけど(熱傷)の治療に対応いたします。特にやけどについては名古屋市にある中京病院の熱傷センターでの経験を活かし、熱傷の深さ(深達度)を適切に判断し、状態に応じた処置を行います。
また切り傷や擦り傷など、お子様からご高齢の方まで幅広い外科的処置に対応いたします。重症度を見極め、必要に応じて専門機関への紹介も適切に行ってまいります。
院内の設備のこだわりは?

特徴的な設備として、発熱外来専用の診察室を設けています。新型コロナウイルス感染症の重症患者の治療に携わった経験から、感染症対策には特にこだわりました。発熱外来専用の診察室は完全個室で、一般診療とは別の専用出入口を設け、動線を完全に分離することで、患者様に安心して受診いただける環境を整えています。
またレントゲンやエコー(心臓・腹部・血管)、心電図、呼吸機能検査、血液検査など、充実した検査機器を備え、幅広い診療に対応できる体制を整えています。

おもてなしの心を大切に
温かな診療を届ける
学生時代に熱中していたことは?
学生時代は、茶道部と軽音楽部に所属していました。特に茶道は高校時代から続けており、「おもてなしの心」を学ぶ貴重な機会となりました。一服のお茶を差し上げるために、お客様のことを考え、細やかな準備を重ねる。この経験は、患者様お一人おひとりに寄り添った医療を提供したいという現在の診療方針にも通じています。
音楽活動では、ギター、ベース、ドラムを演奏し、バンド活動にも励みました。様々な音楽ジャンルに触れ、多様な価値観や表現方法があることを学びました。
最後に、地域の皆様へメッセージをお願いします

当院は「あなたの町のかかりつけ医」として、地域の皆様の健康をサポートしてまいります。私のこれまでの救急医療での経験を活かし、急な症状から慢性的な症状まで、幅広く対応させていただきます。
特に生活習慣病の予防と管理に力を入れ、重症化を防ぐお手伝いをさせていただきたいと考えています。些細なことでも構いませんので、体調の変化や不安を感じられた際は、どうぞお気軽にご相談ください。患者様お一人おひとりに寄り添い、地域の皆様から信頼されるクリニックを目指してまいります。